「うまい棒」のメーカーとして有名な「株式会社やおきん」がビーフジャーキーを販売している事を知っている人は少ないだろう。
しかもクオリティが非常に高いというのだ。もしかするとやおきんのビーフジャーキーはクオリティだけでなく高コスパで、海外メーカーをも凌ぐ「日本の誉れ」なのかもしれない。
早速入手したので詳細をレビューしよう。
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やおきんビーフジャーキーのコスパは?
価格の面で言うと、やおきんのビーフジャーキーはテングジャーキーに比べると格段に安い。
一袋が100円という、テングジャーキーの10分の1の価格である。
しかし一袋あたりのグラム数も違うので、グラム換算にしてみると以下のようになる。
テングのビーフジャーキー(プレーン)
・内容量 100g
・価格 980円
・グラム単価 9.8円
やおきんのビーフジャーキー
・内容量 4.5g
・価格 50円
・グラム単価 11.4円
コスパに関しては驚きの結果が出た。
なんとやおきんのジャーキーの方が少しであるが高いのである。
テングジャーキーの一袋980円が少々高く感じてきた今日この頃であったが、改めてテングブランドへ敬意を示そうではないか。
しかしあまり普段からビーフジャーキーを多く食べない方にとってはやおきんのビーフジャーキーの1袋当たりの手軽さも十分に魅力ではある。1 袋のサイズはテングジャーキーの4分の1程度なので、持ち運びにも便利だと言える。
さらに調べると、やおきんジャーキーには10g入りのものもあるようだ。この場合は
・内容量 10g
・価格 100円
・グラム単価 10円
となり、両者はほぼ同等となる。
結果、コスパに勝負に関しては両者引き分けと結論付けよう。
やおきんのビーフジャーキーの期待度は?
ビーフジャーキーラバーとしては、やはり味が最重要である。
1袋98円と安価とは言え、やおきん社はうまい棒の世界シェア100%を誇り、駄菓子を極めたと言える稀有なパイオニアでありマーケットの絶対王者である。
この黄金のノウハウの全てをビーフジャーキー市場にぶつけたとなると、決して無視はできない存在だ。
むしろ世界的脅威であると言っても過言ではないだろう。
名付けられたその商品名は「ギュ~牛~」だ。
パッケージを見ると明らかに最近のゆるキャラブームに乗ろうとしているのが分かるが、肝心なのは中身であるので健全的にスルーしたい。
冷静に見ると「牛肉100%!ビーフジャーキー」とあるので、ジャーキー風の駄菓子ではなく、本気で大人のビーフジャーキー市場に虎視眈々と参入しようとしている「宣戦布告」と言える商品だろう。
さらに下部には「脱酸素剤は食べれません」という子ども向けの注意喚起まである。
これはビーフジャーキー国際市場への参入表明だけでなく、同時に新たなマーケットを掘り起こそうという、野蛮とも言える野望なのか。
とにかく見れば見るほどに要注意なビーフジャーキーである事は間違いないだろう。
さらに驚くべきことに輸入者は「石垣食品」とある。石垣食品と言えば当サイトでも「安くてうまいビーフジャーキー」の記事で紹介した。
石垣食品は一定のユーザーを獲得する日本のビーフジャーキーメーカーの雄といえる存在である。
何か大きな力がここで働いているのか。これ以上踏み込む事は危険と感じたので、この情報については今後調査を続けていきたい。
ここで前置きが長すぎる事にお怒りの読者もいるだろう。しかし前置きが長くなってしまったので仕方ない。と言いながらも急いでいざ実食。
やおきんのビーフジャーキーの味を評価
実際にやおきんのビーフジャーキーを食べてみた。評価に関しては駄菓子としてではなく、当然ビーフジャーキーとしての全体評価となる。まさに駄菓子 vs おつまみの構図となった。
各評価
油っぽさ:★★★☆☆
味の濃さ:★★★☆☆
肉の旨味:★★★☆☆
肉厚さ :★☆☆☆☆
風味 :★★★☆☆
固さ :★☆☆☆☆
総合評価・・・75点
論評
これは驚いた。肉厚さと固さはないものの、味に関してはとても良いバランスなのである。
しょっぱ過ぎず味はしっかりとあり、油っぽさも程よく、上品な醤油の風味とブラックペッパーのアクセント。
パッケージの量は駄菓子なものの、味は完全に大人向けのものである。
食べればほんのりと懐かしさも感じるのはメーカーならではのものか。
あえて言えば少しだけ甘めな味付けだが、「甘い」とまでは思わない。
これを子どもに食べさせて、やおきんはどうしようと思っているのか。謎が深まるばかりである。
あとは石垣食品のレビューの時もそうだったように、中国産というところが少し気になるところだが、駄菓子メーカーが作ったビーフジャーキーという味の予想は完全に裏切られたものになった。
薄めのビーフジャーキーをちょこっとだけ食べたい時には重宝しそうな商品である。
最後に
いかがだったろうか。
子どもも大人も同時にターゲットにする作戦なのか、子どもに大人の味を体験させる作戦なのか、真意のほどはわからないが味は確かなものだった。
テングのビーフジャーキーや他の高級ビーフジャーキーには及ばない所もあるが、食べれば懐かしさも少しあり、クセになる要素が満載である。
またいつか食べたくなる時が来るような気がする不思議な味わいの商品である。